ESP32やESP8266でI2C接続4×4キーパッドを使う(2)

このページをスマートフォンなどでご覧になる場合は、画面を横長にする方が読みやすくなる事があります。
目次へ  前のページへ (1) (2) (3) 次のページへ
2022年03月17日 公開。

2.ESP-WROOM-32でI2C接続4×4キーパッドを使う方法

この章では、ESP-WROOM-02というESP8266のモジュールを使って、I2C接続4×4キーパッドを使う方法を説明します。この記事を参考に、他のESP8266製品でも、I2C接続4×4キーパッドが使える様になるはずです。

2-1.ESP-WROOM-02とは

ESP-WROOM-02は、ESP8266に26MHzの水晶発振器と2MB(ロットによっては4MB)のフラッシュメモリを接続したモジュールです。ESP-WROOM-02に電源と、プルアップ/プルダウン抵抗、プログラム書き込み用のUSBシリアル変換器等を接続すると、Wi-Fi機器の開発が行なえます。

ESP-WROOM-02の外観を、写真8に示します。

写真8、ESP-WROOM-02
↑ 画像をクリックすると拡大
写真8、ESP-WROOM-02

2-2.ESP-WROOM-02とI2C接続4×4キーパッドの接続方法

ESP-WROOM-02でI2C接続4×4キーパッドを使う場合の回路図を図5に示します。また、図5の回路図に従ってブレッドボードで組み立てた回路の写真を、写真9~11写真に示します。

図5、ESP-WROOM-02でI2C接続4×4キーパッドを使う場合の回路図
↑ 画像をクリックすると拡大
図5、ESP-WROOM-02でI2C接続4×4キーパッドを使う場合の回路図
写真9、ESP-WROOM-02でキーパッドを使うテスト回路(全体)
↑ 画像をクリックすると拡大
写真9、ESP-WROOM-02でキーパッドを使うテスト回路(全体)
写真10、ESP-WROOM-02でキーパッドを使うテスト回路(配線部分拡大)
↑ 画像をクリックすると拡大
写真10、ESP-WROOM-02でキーパッドを使うテスト回路(配線部分拡大)
写真11、テスト回路の部品配置
↑ 画像をクリックすると拡大
写真11、テスト回路の部品配置

ESP-WROOM-02にI2Cバスを接続する場合は、IO5ピンにSCLを、IO4ピンにSDAを接続するのがデフォルトです。ただし、後述するように、SCLやSDAを他のピンに接続する事もできます。

この回路には、SW1とSW2の2つ、プッシュスイッチがついています。SW2は、リセットスイッチです。SW1は、ESP-WROOM-02を、プログラム書き込みモードに移行するためのスイッチで、SW2と共に使用します。

ESP-WROOM-02は0.5mmピッチで、ブレッドボードに装着できませんので、写真9~写真11ではスイッチサイエンスESP-WROOM-02ピッチ変換済みモジュール《T型》という、ピンピッチを2.54mmに変換したモジュールを使っています。写真12に、ESP-WROOM-02ピッチ変換済みモジュール《T型》の外観を示します。

写真12、ESP-WROOM-02ピッチ変換済みモジュール《T型》
↑ 画像をクリックすると拡大
写真12、ESP-WROOM-02ピッチ変換済みモジュール《T型》

また、ESP-WROOM-02にスケッチ(プログラム)を書き込むのに、USBシリアル変換器が必要です。このUSBシリアル変換器には、スイッチサイエンスのFTDI USBシリアル変換アダプター(5V/3.3V切り替え機能付き)という商品を使います。このUSBシリアル変換器は、当サイトでArduino互換回路のブートローダやスケッチの書き込みに使っている物で、電源電圧が5Vの回路でも、3.3Vの回路でも、ジャンパピンの設定により対応できるものです。

写真10に、FTDI USBシリアル変換アダプター(5V/3.3V切り替え機能付き)の外観を示します。

写真13、FTDI USBシリアル変換アダプター(5V/3.3V切り替え機能付き)
↑ 画像をクリックすると拡大
写真13、FTDI USBシリアル変換アダプター(5V/3.3V切り替え機能付き)

このUSBシリアル変換器は、CN1コネクタに接続して使います。

次のページでは、このページで紹介した回路の動作検証の方法について説明します。

目次へ  前のページへ (1) (2) (3) 次のページへ

このページで使われている用語の解説

関連ページ

関連製品

I2C接続4X4キーパッド 商品名 I2C接続4X4キーパッド
税抜き小売価格 2400円
販売店 スイッチサイエンス マルツ
サポートページ
PCBgogoのバナー
Arduino 電子工作
このサイトの記事が本になりました
ISBN:978-4-7775-1941-5
工学社の書籍の内容の紹介ページ
本のカバーの写真か書名をクリックすると、Amazonの書籍購入ページに移動します。
電子工作で学ぶ論理回路入門
このサイトの中の人が書いた本です。
ISBN:978-4-7775-2280-4
工学社の書籍の内容の紹介ページ
この本の紹介記事
本のカバーの写真か書名をクリックすると、Amazonの書籍購入ページに移動します。