Ver. 0.22以降
テキスト表示するウィンドウを設定する。
通常は画面全体を使ってテキスト表示するが、画面の一部はグラフィック表示のみを行い、別の部分でテキスト表示をしたい事がある。そのような場合に、テキスト表示の範囲を制限するのがSetTextWindow関数である。
SetTextWindow関数を使うと、4つの引数x1、y1、x2、y2で指定される長方形のエリア(テキストウィンドウ)にのみテキストの表示を行う。たくさんの情報を表示して、画面スクロールが起こる場合でも、テキストウィンドウ内でスクロールが行われる。
座標の指定はピクセル単位ではなく、文字単位である。x1とx2は0~GetColumnNum()-1の値を取る。y1とy2は0~GetLineNum()-1の値を取る。(x1,y1)がテキストウィンドウの左上角の座標を表し、(x2,y2)が右下角の座標を表すので、x1≦x2かつy1≦y2である必要がある。
無効な座標を指定するか、シリアル回線経由でLCDがつながっている場合にシリアル回線でエラーが発生すると、テキストウィンドウは設定されず、SetTextWindow関数は負の値を返す。
テキストウィンドウの設定に成功すると、SetTextWindow関数は0を返す。
関数の呼び出しに成功すると0を、失敗すると負の値を返す。引数に不正な値を渡した場合や、シリアル回線経由でLCDを制御している場合では、回線のエラーが考えられる。
#include <MGLCD.h> MGLCD_serial MGLCD(&Serial,500000); void setup() { while(MGLCD.Reset()); // LCDの初期化 MGLCD.SetTextWindow(0,0,7,3); MGLCD.print("abcdefghijklmnopqrstuvwxyz"); MGLCD.SetTextWindow(10,0,17,3); MGLCD.print("ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ"); } void loop() { }