2019年06月21日 | 更新。 |
論理回路において、「ボタンが押された」、「起動後一定の時間が経過した」、「センサが異常を検出した」など、何かが起こった時や、何かをこれからしなければならない等の状況で電圧がHになり、それらの条件が成立しない時には電圧がLになる信号を、正論理(positive logic)の信号といいます。逆に、何かが起こった時や、何かをこれからしなければならない等の状況で電圧がLになり、それらの条件が成立しない時には電圧がHになる信号を、負論理(negative logic)の信号といいます。
注:ここでHは、閾値より高い信号電圧を表しています。またLは、閾値より低い信号電圧を表しています。
正論理は、意味のある現象が起こった時に高い電圧が出る信号の方式なので、アクティブハイ(active high)ともいわれます。また負論理は、意味のある現象が起こった時に低い電圧が出る信号の方式なので、アクティブロー(active low)ともいわれます。
別の表現をすれば、正論理は真理値0を電圧Lに対応させ、真理値1を電圧Hに対応させる、真理値と電圧の対応方法だといえます。この事を表したのが表1です。
真理値 | 電圧 |
---|---|
0 (偽) | L |
1 (真) | H |
注:論理学において命題が「真」(T)である事を論理回路では2進数の"1"で表し、論理学において命題が「偽」(F)である事を論理学では2進数の"0"で表します。
逆に負論理は、真理値0を電圧Hに対応させ、真理値1を電圧Lに対応させる、真理値と電圧の対応方法だといえます。この事を表したのが表2です。
真理値 | 電圧 |
---|---|
0 (偽) | H |
1 (真) | L |
正論理のさらに詳しい説明は、この用語集の負論理の項目で、正論理と負論理を対比させて説明していますので、そちらをご覧ください。