LCD検査装置は、LCDレベルメータを改造して作りました。次に、LCDレベルメータの基板の写真を示します。
写真の左上に、LCDモジュールを接続するための16ピンのピンソケット(CN7)がありますが、これを16本のポゴピンに付け替えればLCD検査装置ができます。ただ、ポゴピンを正確に取り付けるには工夫が必要です。以下に、どのようにLCD検査装置を作ったかを順に説明します。
まず、部品が未実装の基板を用意します。
そして、CN7以外の部品を実装します。ただし、音をA/D変換する部分の回路については、今回は使用しませんので、部品の節約のため実装しません。
さらに、下の図のように、4箇所にLCD固定用のネジを取り付けます。
それ以外にも、M3の基板を床から浮かすためのM3のスペーサを4箇所に取り付けます。
ここまでの作業が終わった時点での写真を次に示します。
次に、LCDモジュールを取り付け、M2のナットで固定します。
次に、CN7の16個のスルーホールに、それぞれポゴピンを通します。
次に基板をひっくり返し、重力を利用してポゴピンの先端をLCDモジュールの電極に密着させます。
この状態で、ポゴピンを基板に半田付けします。
下の写真は半田付けが終わった後、LCDパネルを外した状態で撮った写真です。ポゴピンが同じ長さに揃っており、綺麗に平行に固定されている様子が分かります。
ここでいったんLCDモジュールを固定するネジを取り除き、下の図のようにネジを取り付けなおします。図1と比較すると、ナットがなくなっている点と、ネジの長さが短くなっている点に注意してください。
ナットを取り除くことで、LCDモジュールを取り付けた際の基板との距離が、ナットの厚み(ノギスによる実測で1.65mm)だけ近くなることになります。ポゴピンは、ナットが付いた状態で、先端がちょうどLCDモジュールの電極に触れる長さに固定されていますから、ナットを取った状態では、1.65mm分だけバネが縮んだ状態でポゴピンの先端がLCDモジュールの電極に押し付けられる事になります。この事により、安定した電気的接触が得られます。
注:上の写真ではLCDモジュールを押さえつける際に、指で電極に触れてしまっていますが、指で電極に触れると静電破壊の原因になったり、皮脂が電極に付着して半田の乗りが悪くなったりするので、好ましくありません。撮影の際は、左手でLCDを押さえつけ、右手でカメラを操作していたため、こうなってしまいました。
ここまでできたら、あとはLCDに何かテストパターンを表示するスケッチを書き込んでおしまいです。
今回は、ここまでにしておきます。次回は、検査装置の使い方について説明します。続きを書くのは、ぼちぼちと。
商品名 | S12232ZA | |
税抜き小売価格 | 400円 | |
販売店 | スイッチサイエンス | |
サポートページ | S12232ZAサポートページ |
商品名 | LCDレベルメータ | |
税抜き小売価格 | 3500円 | |
販売店 | スイッチサイエンス | |
サポートページ | LCDレベルメータサポートページ |