Ver. 0.22以降
LCDを初期化する。通常は、MGLCDライブラリを使い始める時に一度だけReset関数を呼べばよいが、複数回Reset関数を呼んでも問題はない。
Arduinoに直接LCDがつながっている場合はLCDの初期化に必ず成功するが、シリアル回線経由でつながっているLCDの初期化の場合、回線に問題が発生したり、LCD制御用マイコンの初期化が起動の途中である場合に、初期化が失敗することがある。初期化に失敗した場合は、初期化に成功するまでReset関数を呼び続けることで、問題に対処できる場合がある。
Reset関数は、LCDの初期化に成功すると0を、初期化に失敗すると負の数を返す。
Arduinoに直接LCDがつながっている場合は
MGLCD.Reset();
と、Reset関数を1度呼ぶだけでも良い。
一方、シリアル回線経由でLCDがつながっている場合は、例えば
while(MGLCD.Reset());
などと、Reset関数の呼び出しが成功するまでリトライすべきである。なお、Arduinoに直接LCDがつながっている場合に
while(MGLCD.Reset());
と記述しても、特に弊害がないため、色々なLCDに対応するスケッチを書く場合は、Reset関数の呼び出しは、リトライするようにすれば良い。
Reset関数には1つまたは2つの引数を取ることができる。
引数invertは画面を白黒反転するかどうかを表わし、MGLCD_INVERT(反転する場合)あるいはMGLCD_NON_INVERT(反転しない場合)を取る。引数invertを省略すると、MGLCD_NON_INVERTを設定したのと同じになる。
引数scrollは最終行で改行した場合に画面をスクロールするかどうかを表わし、MGLCD_NON_SCROLL(スクロールしない場合)あるいはMGLCD_SCROLL(スクロールする場合)を取る。引数scrollを省略すると、MGLCD_SCROLLを指定したのと同じになる。
LCDの初期化に成功すれば0を、失敗すれば負の値を返す。
while(MGLCD.Reset(MGLCD_INVERT,MGLCD_SCROLL));