2022年12月03日 | 公開 |
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前のページまでは、PRINT文で数式の計算結果を表示していましたが、PRINT文では、文字列を表示する事もできます。
文字列とは、いくつかの文字が連なった物の事です。例えば、おはようも、お、は、よ、うの4つの文字が連なっていますから、文字列の一種です。
BASICでは、データが文字列である事を表わすのに、前後に"(ダブルクオーテーション)を付けます。例えば、おはようという文字列なら"おはよう"
と表わします。
注意:ダブルクオーテーションには、半角の物(")と全角の物(“や”や„)がありますが、文字列を表わすダブルクォーテーションには半角の物を使う様にしてください。半角のダブルクォーテーションは、日本語配列のキーボードの場合、SHIFT+2で入力できます。
PRINT文でおはようという文字列を表示したいなら、PRINT "おはよう"
を実行します。画面15でPRINT "おはよう"ENTERと入力してみて、実際におはようと表示されるか、試してみてください。
PRINT "おはよう"ENTERと入力してください。
正しくPRINT "おはよう"ENTERと入力すれば、実行例23の様な画面になっているはずです。
Syn BASIC Version 0.31α ©2021-2022 Hiroshi Tanigawa(Synapse) Ok PRINT "おはよう" ← 入力したPRINT文 おはよう ← PRINT文の実行結果 Ok
PRINT "おはよう"
の実行結果今までは、1つのPRINT文で、1つのデータ(数式の計算結果や文字列)を表示していましたが、セミコロン(;)で区切る事で、2つ以上のデータを表示する事ができます。
例えば、リンゴの値段はという文字列と、120という数字と、円ですという文字列の、合計3つのデータを表示するには、PRINT "リンゴの値段は";120;"円です"
というPRINT文になります。
参考:セミコロンの前後には、好きな数のスペースを入れても構いません。PRINT "リンゴの値段は";120;"円です"
と書くと文字が詰まりすぎて見にくい場合は、セミコロンの後にスペースを入れてPRINT "リンゴの値段は"; 120; "円です"
と書くと、見やすくなるでしょう。
画面16で、実際にPRINT "リンゴの値段は";120;"円です"ENTERと入力して試してみましょう。
PRINT "リンゴの値段は";120;"円です"ENTERと入力してください。
正しく入力すれば、実行例24の様な画面になっているはずです。
Syn BASIC Version 0.31α ©2021-2022 Hiroshi Tanigawa(Synapse) Ok PRINT "リンゴの値段は";120;"円です" ← 入力したPRINT文 リンゴの値段は120円です ← PRINT文の実行結果 Ok
PRINT "リンゴの値段は";120;"円です"
の実行結果PRINT文で複数のデータを表示する場合に、先程説明したようにセミコロン(;)でデータを区切れば、データ同士をくっつけて表示しますが、セミコロンの代わりにカンマ(,)で区切れば、データとデータの間に、いくつかの空白を置くことができます。
画面17で、PRINT "リンゴ",120;"円"ENTERと入力してみてください。
PRINT "リンゴ",120;"円"ENTERと入力してください。
正しく入力すれば、実行例25の様な画面になっているはずです。セミコロン(;)で区切った120と円の間はくっついて表示されているのに対し、カンマ(,)で区切ったリンゴと120の間には空白がある事が分かるでしょう。
Syn BASIC Version 0.31α ©2021-2022 Hiroshi Tanigawa(Synapse) Ok PRINT "リンゴ",120;"円" ← 入力したPRINT文 リンゴ 120円 ← PRINT文の実行結果 Ok ↑スペースが2つ入っている
PRINT "リンゴ",120;"円"
の実行結果今度は画面18で、PRINT "リンゴ",120;"円"ENTERと入力した後に、さらにPRINT "柿",80;"円"ENTERと入力してください。
PRINT "リンゴ",120;"円"ENTERと入力した後に、さらにPRINT "柿",80;"円"ENTERと入力してください。
正しく入力すれば、実行例26の様な画面になっているはずです。
Syn BASIC Version 0.31α ©2021-2022 Hiroshi Tanigawa(Synapse) Ok PRINT "リンゴ",120;"円" ← 入力したPRINT文 リンゴ 120円 ← PRINT文の実行結果 Ok PRINT "柿",80;"円" ← 入力したPRINT文 柿 80円 ← PRINT文の実行結果 Ok ↑120円と80円の横方向の位置が揃っている
PRINT "リンゴ",120;"円"
とPRINT "柿",80;"円"
の実行結果PRINT文の実行結果を見ると、リンゴと120の間や、柿と80の間に空白がありますね。またよく観察すると、120の表示が始まる横方向の位置と80の表示が始まる横方向の位置が揃っている事に気が付きます。
実は、PRINT文でカンマを使うと、それまでに表示した文字数と空白の文字数の和が8になる様に、空白の文字数を調整するのです。ただし、全角の文字は、2文字として数えます。
実行例26の場合で考えると、リンゴは6文字なので(リもンもゴも全角文字なので、それぞれ2文字と数える)、その後に2つのスペースを入れて、合計8文字になります。また柿は2文字なので(柿も全角文字なので2文字と数える)、その後に6つのスペースを入れて、合計8文字になります。この様な仕組みで、カンマの後のデータの表示位置を揃えているのです。
カンマが出てくるまでの表示内容が8文字未満の場合は、表示した文字数とスペースの数の合計が8になる様にスペースの数を調整しましたが、表示した文字数が8文字以上になると、表示した文字数とスペースの数の合計が16になる様にスペースの数を調整します。
画面19で、PRINT "マンゴー","600円"ENTERと入力してみましょう。
PRINT "マンゴー","600円"ENTERと入力してください。
全角は2文字と数えると、マンゴーは8文字ですから、スペースの数と合わせて16文字になる様にスペースの数が調整されます。よって、マンゴーと600円の間にスペースが8個入り、実行例27の様な画面表示になるはずです。
Syn BASIC Version 0.31α ©2021-2022 Hiroshi Tanigawa(Synapse) Ok PRINT "マンゴー","600円" ← 入力したPRINT文 マンゴー 600円 ← PRINT文の実行結果 Ok ↑マンゴーと600円の間のスペースは8つ
PRINT "マンゴー","600円"
の実行結果参考:同様に、カンマの左側のデータの文字数が16文字以上の場合は、データの文字数と後続するスペースの数を合わせて24文字になる様に、スペースの数を調整します。この様に、1~8個のスペースを挿入して、カンマの後のデータの表示位置が8の倍数になる様に調整されます。
次のページでは、プログラムモードの使い方を解説します。