Arduinoで作った回路の小型化(Arduino互換機の製作)(3)

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2016年12月28日 公開。

5.Arduino互換機を電子サイコロに搭載する

それでは、前のページ図7Arduino互換機を電子サイコロ基板に搭載し、1枚の基板で電子サイコロを組んでみます。

5-1.回路の組み立て

Arduino互換機を搭載した電子サイコロの回路図を図10に示します。図7のArduino互換機の回路に、LEDを7個とスイッチを1個接続した回路になっています。

図10、Arduino互換機を搭載した電子サイコロの回路図
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図10、Arduino互換機を搭載した電子サイコロの回路図

図10の回路図を元に作った基板の写真を写真11と写真12に示します。

写真11、Arduino互換機を搭載した電子サイコロ基板(表面)
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写真11、Arduino互換機を搭載した電子サイコロ基板(表面)
写真12、Arduino互換機を搭載した電子サイコロ基板(裏面)
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写真12、Arduino互換機を搭載した電子サイコロ基板(裏面)

回路図には書いてありませんが、マイコン(ATmega328P-PU)は、基板から外してスケッチライタに装着する必要があるため、ICソケットを使って基板に取り付ける必要があります。また、16MHzの水晶振動子は、後に別の周波数の水晶振動子と取り換えるので、3ピンのピンソケットを使って実装しています。(写真13参照)

写真13、マイコンと水晶振動子付近の拡大写真
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写真13、マイコンと水晶振動子付近の拡大写真

5-2.スケッチの書き込み

5-2-1.スケッチの書き込みに必要な機材

マイコンに電子サイコロのスケッチ(1ページリスト1)を書き込まないと、組み立てた電子サイコロ基板は動作しません。

マイコンにスケッチを書き込むには、Arduino Uno用ブートローダライタシールド(写真14)Arduino用ブートローダ/スケッチライタ(写真15)を使います。前者の方が値段が安いですが、後者の方が使い勝手に優れます。

マイコンをこれらのライタに装着し、スケッチを書き込んでから電子サイコロ基板に取り付けます。

写真14、Arduino Uno用ブートローダライタシールド
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写真14、Arduino Uno用ブートローダライタシールド
写真15、Arduino用ブートローダ/スケッチライタ
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写真15、Arduino用ブートローダ/スケッチライタ
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なお、Arduino Uno用ブートローダライタシールドを使う場合は、併せてArduino Unoが必要になります。

また、Arduino用ブートローダ/スケッチライタを使う場合は、併せてFTDI BASIC互換のUSBシリアル変換器が必要になります。(スイッチサイエンスのFTDI USBシリアル変換アダプターがおすすめです)

5-2-2.Arduino用ブートローダ/スケッチライタを使用するスケッチの書き込み

Arduino用ブートローダ/スケッチライタを使用する場合は、Arduino Uno用ブートローダライタシールドキットサポートページ(4)の説明に従ってスケッチを書き込んでください。

なお、手順9の説明では、例としてBlinkスケッチを開いていますが、実際にはリスト1のスケッチを開いてください。

5-2-3.Arduino用ブートローダ/スケッチライタを使用するスケッチの書き込み

Arduino用ブートローダ/スケッチライタを使用する場合は、Arduino用ブートローダ/スケッチライタの製作(7)の説明に従ってスケッチを書き込んでください。

なお、手順6の説明では、例としてBlinkスケッチを開いていますが、実際にはリスト1のスケッチを開いてください。

また手順8では、マイコンボードにArduino Unoを選択してください。

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5-3.電子サイコロを動作させる

スケッチを書き込んだマイコンをICソケットに差し込んで、電源コネクタ(図10の回路図のCN1)に5Vの電源をつないだら、電子サイコロが動作します。

電源電圧は正確に5Vでなくても、3.78~5.5Vの範囲なら良いので、例えば単3電池や単4電池を3本直列に接続しても、電源として使用できます。写真16では、単3アルカリ電池を3本直列に接続して、電源にしています。

写真16、単3電池3本で動かした電子サイコロ基板
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写真16、単3電池3本で動かした電子サイコロ基板

上の写真を1ページ写真1と比較すると、Arduino Unoを接続しなくて良くなった分だけ、装置が小型化しているのが分かります。

次のページでは、クロック周波数を8MHzまで落とし、電源電圧を3Vにまで落とす方法を説明します。

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