Arduino用ブートローダ/スケッチライタ(完成品)サポートページ(1)

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Arduino用ブートローダ/スケッチライタ(完成品) 商品名 Arduino用ブートローダ/スケッチライタ(完成品)
税抜き小売価格 3600円
販売店 スイッチサイエンス マルツ
2017年03月06日 暫定公開
2017年03月29日 正式公開
2017年06月08日 対応マイコンにATtiny13A-PUを追加。
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使用イメージ
USBシリアル変換器、USBケーブル、およびZIFソケットに装着したマイコンは、製品に含まれません。

このページは、Arduino用ブートローダ/スケッチライタ(完成品)をご購入いただいた方、あるいはご購入を検討していただいている方のための、サポートページです。

この製品を動作させるには、別途USBシリアル変換器およびUSBケーブルが必要です。使用できるUSBシリアル変換器については、仕様・回路図の項目をお読みください。

目次

1. Arduino用ブートローダ/スケッチライタ(完成品)とは? … 1ページ
2. Arduino用ブートローダ/スケッチライタ(完成品)の概要 … 1ページ
3. 本製品とArduino Uno用ブートローダライタシールドキットとの違い … 1ページ
4. 仕様・回路図 … 1ページ
5. 本製品に含まれる物の一覧 … 2ページ
6. スペーサーの取り付け … 2ページ
7. 使い方 … 2ページ
8. 問い合わせ先 … 2ページ

1.Arduino用ブートローダ/スケッチライタ(完成品)とは?

Arduino用ブートローダ/スケッチライタ(完成品)は、Arduino用ブートローダ/スケッチライタの製作の記事で紹介した、DIP品のAVRマイコンにArduinoのブートローダやスケッチを書き込む事のできる、ライタを製品化したものです。ATmega88、ATmega88VATmega168ATmega168PおよびATmega328Pにブートローダやスケッチを書き込めるだけでなく、14ピンのATtiny44やATtiny84、8ピンのATtiny13AやATtiny45やATtiny85にスケッチを書き込む事ができます。

本製品を使うことで、自分の作品にArduino互換マイコンを組み込んで、小型で安価なArduino制御の作品を作る事ができるようになります。(Arduinoで作った回路の小型化(Arduino互換機の製作)の記事に具体的な説明があります)

写真1、Arduino互換マイコンを組み込んだ作品の例(電子サイコロ)
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写真1、Arduino互換マイコンを組み込んだ作品の例(電子サイコロ)
右上の28ピンのICがATmega328Pで、Arduino Unoの互換マイコンとして働いています。Arduino用ブートローダ/スケッチライタ(完成品)で電子サイコロのスケッチを書き込みました。

もともとは、Arduino用ブートローダ/スケッチライタキットという、キットの形で発売していましたが、半田付け箇所が多く、難易度の高いキットでした。そこで、組み立て済みの基板を製品化した物が本製品です。

Arduino用ブートローダ/スケッチライタキット 商品名 Arduino用ブートローダ/スケッチライタキット
税抜き小売価格 3000円
販売店 スイッチサイエンス
サポートページ

組み立て済みの基板を製品にするにあたり、手半田しやすいリード部品を、機械組み立てしやすい表面実装部品に置き換えましたが、全く同機能で使い方も一緒の基板に仕上げました。部品が小型化したことより、基板もキット版より若干小さくなっています。(写真1参照)

写真2、キット版(左)と本製品(右)
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写真2、キット版(左)と本製品(右)

電子回路の組み立てが好きでコストを抑えたい方はキット版を、半田付けが苦手な人や、基板の組み立ての手間を省きたい人は本製品をお選びください。

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2.Arduino用ブートローダ/スケッチライタ(完成品)の概要

Arduino用ブートローダ/スケッチライタ(完成品)の概要を説明します。

・Arduino互換機を内蔵したArduinoISP AVRライタ

ArduinoISPを利用したAVRマイコンのフラッシュメモリライタです。Arduino互換機を内蔵しているため、Arduino Uno用ブートローダライタシールドや、市販のAVR ISPシールドと違い、Arduinoの助けを借りずに単独で動作します。

・ATmega88/88V/168/168P/328PおよびATtiny13A/44/84/45/85に対応

Arduino Uno/Duemilanove/Proなどに使われているATmega168/328P(28ピン)といったマイコンの他に、より安価なATmega88/88V/168Pや、よりピン数の少ないATtiny44/84(14ピン)やATtiny13A/45/85(8ピン)といったマイコンに対応しています。ピン数の少ないマイコンは小型化の要求されるプロジェクトに威力を発揮します。

写真3、左からATtiny85、ATtiny84、ATmega328P
写真3、左からATtiny85、ATtiny84、ATmega328P
・ATmega88/88V/168/168P/328Pではブートローダの書込みとスケッチの書込みの両方に対応

ATmega88/88V/168/168P/328Pでは、(1)ブートローダの書込み、(2)ブートローダを利用したスケッチの書込み、(3)スケッチ単独の書込みに対応しています。

・ATtiny13A/44/84/45/85ではスケッチの書込みに対応

ATtiny13A/44/84/45/85では、スケッチの書き込みに対応しています。

・スケッチの書き込み用に8MHzと16MHzの2つの水晶発振子を搭載

ブートローダを利用してスケッチを書き込む際に必要になる水晶振動子を、8MHzと16MHzの2種類搭載しました。(ATmega88/88V/168/168P/328Pで利用可) 水晶振動子を切り替えることで、クロック周波数が8MHzのArduinoと16MHzのArduinoの両方のスケッチの書き込みができます。

写真4、2種類の水晶振動子
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写真4、2種類の水晶振動子
・USBシリアル変換器は外付け

ブートローダを書き込むような人はUSBシリアル変換器を持っている場合が多いと想定し、コストダウンのためにUSBシリアル変換器を内蔵しませんでした。別途FTDI BASICなどを用意していただく必要があります。

・ZIFソケットを搭載

ZIFソケット(ゼロプレッシャーソケット)を搭載しているので、マイコンのリードを傷めることなく、書き込みができます。

写真5、ZIFソケット
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写真5、ZIFソケット
・ICSP端子を搭載

ICSP端子を搭載しているので、既に基板に実装されたマイコンにも書き込みができます。書き込み時は、ターゲット基板の電源を使うことも、ライタ側のICSP端子から電源を供給することもできます。

写真6、ICSP端子
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写真6、ICSP端子
・書き込み電圧は5Vと3.3Vに両対応

外付けのUSBシリアル変換器を交換することにより、書込み電圧を5Vと3.3Vのいずれにも設定できます。(ただし、16MHzの水晶発振子を使って書き込む場合は、5Vで書き込んでください。これは、AVRマイコンの特性上、3.3Vの電源電圧では、16MHzの動作が保証されないためです)

・Avrdudeと組み合わせて汎用AVRライタとして使用可能

AVRマイコン用フラッシュメモリ書き込みソフトのAvrdudeと組み合わせることで、汎用のAVRライタとして使用できます。Atmel Studio上からフラッシュメモリを書き込む操作も可能です。

・書き込み状態のモニタ用のLEDと圧電ブザーを搭載

書き込みの様子をモニターするために、LEDと圧電ブザーを搭載しています。光と音で書き込みの進み具合をモニターできます。ジャンパピンの設定により、音を止めることもできます。

・過電流保護用のポリスイッチを搭載

過電流保護用のポリスイッチを搭載しました。作業中に電源をショートするようなことがあっても、ポリスイッチが過電流を遮断し、USBポートを保護します。

写真7、ポリスイッチ
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写真7、ポリスイッチ

3.本製品とArduino Uno用ブートローダライタシールドキットとの違い

AVRマイコンにArduinoのブートローダを書き込む製品としては、Arduino Uno用ブートローダライタシールドキットも販売しています。次の表に、本製品とArduino Uno用ブートローダライタシールドキットとの違いを示します。


表1、Arduino Uno用ブートローダライタシールドとArduino用ブートローダ/スケッチライタの違い
  Arduino Uno用ブートローダライタシールド Arduino用ブートローダ/スケッチライタ
(本製品)
使用時に他に必要となる機材 Arduino Uno、パソコン、USBケーブル USBシリアル変換器、パソコン、USBケーブル
ATmega88/88V/168/168P/328P(DIP28ピン)への、ブートローダの書き込み 対応 対応
ATmega88/88V/168/168P/328P(DIP28ピン)への、ブートローダ経由でのスケッチの書き込み 非対応 対応
ATmega88/88V/168/168P/328P(DIP28ピン)への、ブートローダを使用しないスケッチの書き込み 対応 対応
ATtiny44/84(DIP14ピン)への、ブートローダを使用しないスケッチの書き込み 非対応 対応
ATtiny13A/85/45(DIP8ピン)への、ブートローダを使用しないスケッチの書き込み 非対応 対応
書き込みの様子を音でモニタする機能 なし あり
対応Arduino IDE 1.0.X、1.6.X、1.7.Xおよび1.8.X 1.0.X、1.6.X、1.7.Xおよび1.8.X
税抜き小売価格 1,200円 (2017年3月現在) 3,000円 (2017年3月現在)

4.仕様・回路図

ブートローダの書き込みに対応したAVRマイコン:ATmega88V-10PU、ATmega88-20PU、ATmega168-20PUATmega168P-20PUATmega328P-PU

スケッチの書き込みに対応したAVRマイコン:ATmega88V-10PU、ATmega88-20PU、ATmega168-20PU、ATmega168P-20PU、ATmega328P-PU、ATtiny13A-PUATtiny44-20PU、ATtiny84-20PU、ATtiny45-20PUATtiny85-20PU

対応Arduino IDE:1.0.X、1.6.X、1.7.Xおよび1.8.X

必要な外付け部品:FTDI BASIC(5Vあるいは3.3V)互換のUSBシリアル変換器、USBケーブル

使用可能なUSBシリアル変換器の例:FTDI USBシリアル変換アダプター(5V/3.3V切り替え機能付き)FT232RL搭載小型USB-シリアルアダプタ 5VFT232RL搭載小型USB-シリアルアダプタ 3.3V、FTDI USBシリアル変換アダプター Rev.2

書き込み時の電源電圧:5Vまたは3.3V(USBシリアル変換器の電圧に依存)

ICSP端子:搭載(電源を供給する事が可能)

基板の大きさ:縦84mm×横69mm

回路図:図1参照

図1、回路図
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図1、回路図

次のページでは、本製品に含まれる物の一覧や、使い方などを説明します。

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このページで使われている用語の解説

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