2015年10月19日 | 公開。 |
先日、日本橋に買い物に行った時に、Arduino用のアクリルケースのキットを買いました。買ったのは、Arduino Uno用のケースのキットと、Arduino Mega 2560用のケースのキットの2種類です。それぞれのキットの組み立ての様子や使用感などを報告します。
Arduino Uno用アクリルケースのキット(正式な商品名はArduino Uno R3用アクリルエンクロージャ)のパッケージの外観を次に示します。
全部の部品を並べると、次の写真の様になります。アクリルの部品には、保護用の紙シートが付いています。
これ以降、組み立てる過程の写真を順に掲載していきます。
まず底面パネルに、長短2種類ある内の短い方のネジを4本通します。ネジは、M2X10mmのナベネジでした。
次に、ネジに樹脂スペーサを通して、底面パネルとArduinoの基板の間のスペースを確保します。面白い事に、この透明のスペーサは、市販されている物ではなく、アクリルをレーザーカットして作ったものでした。
Arduino Unoにある、4つの固定用の穴にネジを通し、ナットで固定します。その際、前面パネルを同時に取り付けます。前面パネルの凸部が、底板の四角い穴にはまって固定されるようになっています。
底面パネルに長い方のネジを通し、左右の側面パネルと背面パネルを取り付けます。長い方のネジは、M2×20mmでした。
上面パネルをかぶせて、ナットで固定すれば完成です。ただ、ナットを止める作業が意外と難しかったです。ネジをポロっと落とした事が何度も・・・。
では、完成したケースを色々なアングルから見てみましょう。
Arduino Unoをアクリルケースに入れた状態で、Arduino Uno用ブートローダライタシールドを装着すると、次の様になります。
シールドのピンヘッダが、若干ピンソケットから浮きますが、不安定感はありません。
きれいなケースが手に入り、満足しているのですが、気になる点をあえて何点か指摘しておきます。
まず、リセットスイッチが押しにくくなったのが、一番のデメリットです。アクリルケースの、リセットスイッチの上部にあたる部分には、穴が設けられてはいますが、指が入るほど大きくはありません。ドライバーの先端などで、リセットスイッチを押す必要があります。
また、アクリルケースの底面パネルから、ナベネジの頭が飛び出しているのも、少し問題です。このまま使うと、机に傷が付きそうなので、別途ゴム足などをつける必要があります。
さらに、ケースの4隅のネジは、強く締めると上面パネルと底面パネルが反ってひずみます。特に、リセットスイッチ付近は、上面パネルに強度がありませんから、ひずみやすくなっています。ケースが歪まないように、ナットを締め付ける強さを加減すると、知らない内にナットが緩んでいたりします。
ところで、上面パネルの一部に、レーザーカットした2つの穴が、かなり接近した部分がありました。1mm未満の幅で、うまく板を残せているので、加工精度に感心しました。長方形の方の穴には、側面パネルの凸部を挿入するのですが、破損する事はありませんでした。
次のページではArduino Mega2560用のケースの話をします。