しなぷすのハード製作記

Arduino IDE 1.8.0が発表され、二系統のArduino IDEが統合される

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2016年12月25日 公開。

目次

1. これまでの経緯 … 1ページ
2. Arduino IDE 1.8.0で変わった事 … 1ページ
3. 最後に … 1ページ

1.これまでの経緯

Arduino創始者グループの分裂がユーザに与える影響についての記事で詳しく解説しましたが、Arduinoの開発者の1人のGianluca Martinoが、残りの4人の共同開発者のMassimo Banzi、David Cuartielles、Tom Igoe、David Mellisと対立していました。Gianluca Martinoの経営するArduino SRL社と残り4人の経営するArduinoLLC社は商標をめぐって訴訟を行っていたのですが、2016年10月に両社は和解を発表しました。( 2つに分裂したArduino創立者陣営が和解、統合への記事を参照)

今までは、Arduino LLCが運営するサイトarduino.ccと、Arduino SRLが運営するサイトarduino.orgでは、別のバージョンのArduino IDEが配布されていました。Arduino LLCが扱うArduinoは、arduino.ccでダウンロードできるArduino IDE 1.6.X(Xは任意の数字)を使わなければ、開発が行えず、Arduino SRLが扱うArduinoは、arduino.orgでダウンロードできるArduino IDE 1.7.Xを使わなければ、開発が行えませんでした。このためユーザーに混乱が広がっていました。

それが、両者が和解を発表した事によって、Arduino IDEが統合され、両陣営のArduinoがひとつの環境で開発できる様になる事が期待されていました。

今回実際に、Arduino IDE 1.8.0において、Arduino IDEの統合が行われ、実際に両陣営のArduinoの開発がArduino IDE 1.8.0によって行える様になりました。

なお、Arduino IDEは、arduino.ccでもarduino.orgでもダウンロードできます。

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2.Arduino IDE 1.8.0で変わった事

Arduino IDE 1.8.0では、図1に示す様に、Arduino LLC社のArduino Zeroも、Arduino SRL社のArduino M0 Proも、分け隔てなくメニューに現れる様になります。これで、開発時に、「このArduinoはどちらの会社のArduinoだっただろう?」と、意識する事がなくなります。

図1、ボードの選択画面
図1、ボードの選択画面
Arduino LLC(arduino.cc)のArduino Zeroも、Arduino SRL(arduino.org)のArduino M0 Proも、選択できる事が分かる。

Arduino IDE 1.8.0は、1.6.X系列のArduino IDEをベースに、Arduino SRLの扱うArduinoのライブラリを追加した形になっているようです。そのため、デフォルトではAVRのArduinoボードしか選択肢に現れず、その他のArduinoはボードマネージャを使ってインストールする形になります。今までArduino 1.7.Xを使っていた人は、自分の使っているArduinoが選択肢に現れなくなって、びっくりするかもしれません。

3.最後に

Arduino IDEが一本化されたことはうれしい事です。これまでは、Arduino IDE 1.6.Xと1.7.Xを同時にインストールするには工夫が必要でしたし(複数のバージョンのArduino IDEをインストールする方法の記事を参照)、また1.6.Xと1.7.Xでメニュー構成が微妙に異なるなど、混乱する要素もありました。

Arduino IDEが統一された事で、これからarduino.orgにアクセスする頻度が下がりそうな気がします。最終的には、arduino.ccarduino.orgの2つのサイトも一本化するのでしょうか?



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