2024年10月12日 | 公開。 |
このツールは、電線の導体部の太さと長さから、抵抗値を求めるツールです。電線の導体部の太さの指定方法としては、導体部の直径(断面が円形と仮定)を指定する方法、導体部の断面積を指定する方法、AWG番号を指定する方法の3種類から選べます。
下の表の導体部の太さの指定法、導体部の太さ、電線の長さ、導体部の抵抗率の各欄に、値を入力して、上の条件で計算ボタンをクリックすると、計算結果の欄に、電線の抵抗値が表示されます。
導体部の太さの指定法 |
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直径:
断面積:
AWG番号:
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参考:銅の抵抗率:17.2nΩ·m、銀の抵抗率:15.9nΩ·m、アルミニウムの抵抗率:26.5nΩ·m。その他の金属に関しては、表1を参照してください。
導体部の直径と導体部の断面積については、図1を参照してください。
撚線の抵抗値を求める場合は、素線1本の断面積に、素線の本数を掛けた値を、導体部の断面積として入力してください。(図2参照) 撚線の場合、素線がねじれているため、素線の長さが電線の長さより若干長くなります。その関係で、このツールでの計算値より、数パーセント抵抗値が大きくなります。
金属線は、加工方法(例えば焼き鈍しの有無)、表面のメッキの有無、使用温度等でも抵抗率が変わります。計算結果は、おおよその目安としてお使いください。
各種金属の20℃における抵抗率を、表1に示します。
金属の種類 | 抵抗率[Ω·m] | 備考 |
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銀 | 1.59×10-8 | |
銅 | 1.72×10-8 | JIS C-3001-1981の標準軟銅 |
金 | 2.44×10-8 | |
アルミニウム | 2.65×10-8 | |
マグネシウム | 4.42×10-8 | |
タングステン | 5.29×10-8 | |
コバルト | 5.81×10-8 | |
亜鉛 | 6.02×10-8 | |
ニッケル | 6.99×10-8 | |
鉄 | 1.00×10-7 | 純度99.95%程度 |
白金 | 1.06×10-7 | |
スズ | 1.09×10-7 | |
クロム | 1.29×10-7 | |
パラジウム | 1.30×10-7 | |
タンタル | 1.50×10-7 | |
鉛 | 2.20×10-7 | |
ニクロム | 1.09×10-6 | Ni, Fe, Crの合金。鉄を含まない場合の値で示している。 |
表1の抵抗率の値は、銅を除いて、Wikipediaの電気抵抗率の比較のページから転載しました。
表1の銅の抵抗率の値には、JIS C-3001-1981(電気用銅材の電気抵抗)に記載されている、標準軟銅の0.017241Ω·mm2/m(=1.7241×10-8Ω·m)という値を、3桁に丸めた値を記載しました。
表2に、AWG番号から直径・断面積への換算表を示します。
AWG番号 | 直径[mm] | 断面積[mm2] |
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