Arduino用122X32モノクログラフィックLCDシールド(Rev.B)の製作(3)

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6.ファームウェアを書き込む

ATmega328PにArduino Unoのブートローダが書き込めたら、次にファームウェアを書き込みます。CN2に5VのUSBシリアル変換器を接続し、Rev.A基板にファームウェアを書き込んだのと同じ手順でファームウェアを書き込みます。

ただし、Rev.A基板の場合は、MGLCDライブラリのVer. 0.23に付属のファームウェアを書き込みましたが、この原稿を書いている時点での最新バージョンはVer. 0.31です。高速描画時の動作安定性などが改善しているので、最新のファームウェアを書き込むほうが良いでしょう。MGLCDライブラリ(と付属のファームウェア)の最新版は、MGLCDライブラリのページからダウンロードできます。

写真10、USBシリアル変換器の接続
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写真10、USBシリアル変換器の接続

ファームウェアが書き込めて、ATmega328Pが正常に動作し始めると、LED1が点灯します。

写真11、LED1の点灯
写真11、LED1の点灯

この灯りを見た時に、私は思わず声を出して叫びそうになりました。Rev.A基板では配線ミスがあり、このLEDがなかなか点灯しなかったのです。パターンカットをしたり、ホルマル線でジャンパ線を飛ばしたり、色々苦労して回路を修正し、Rev.B基板に改版したのが報われたと思った瞬間でした。

7.問題発生

しかし、次の瞬間、私は地獄に突き落とされました。よく見ると、液晶の表示が上下逆です。(T_T) あれだけミスがないように、目を皿のようにしてアートワーク(基板のパターンの設計)を見直したつもりだったのに、大きなところを見落としていました。

写真12、上下逆の液晶
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写真12、上下逆の液晶

更にミスがないかチェックしてみると、シルク印刷につづり間違いが見つかりました。シールドは"shield"で、"shild"ではないのです。

写真13、基板表面のつづりの間違い
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写真13、基板表面のつづりの間違い
写真14、基板裏面のつづりの間違い
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写真14、基板裏面のつづりの間違い

しかしながら、Rev.B基板の問題点は、(1)LCDが上下逆についている事と、(2)shieldのつづりが間違っている事の2点だけで、他には問題がない事が分かりました。つづりが間違っているのは笑ってごまかすとして、LCDが逆についているのはどう対処しようかと何日か悩みました。やろうと思えばソフト的に表示を逆転させることもできるのですが…。

悩んだ結果、基板を作り直すことにしました。ソフトウェアで表示をひっくり返すと、処理が重くなります。また、正常な方向にLCDが付いている基板を将来作ったら、ファームウェアのバージョンが増えることになります。Rev.C基板の設計が決まった瞬間でした。

グラフィックLCDシールドRev.B基板無償頒布のお知らせ

注:この基板の無償頒布企画は、用意した基板が全てなくなったため終了しました。

今回製作した、グラフィックLCDシールドRev.B基板は、上記のような問題点があるものの、それを了承の上で、使ってくださる方に、基板を無償頒布します

頒布するのはこのサイトで紹介しているグラフィックLCDシールドのRev.B基板で、部品実装済みのものです。アートワークのミスでグラフィックLCDの向きが、シルク印刷の向きと逆になっていたり、一部のシルク印刷の英単語のつづりが間違っていたりしますが、機能的には問題はありません。また、マイコンにはブートローダやファームウェア(Ver.0.31)を書き込んだ状態でお渡しします。この基板に興味のある方に、送料を含め、無償で基板を頒布します。

下記の条件を満たされる方で、グラフィックLCDシールドの無償頒布に興味のある方は、こちらのフォームからご連絡ください。その際、メールのタイトルは「シールドの無償頒布について」としてください。折り返し、送付方法などをご連絡します。基板の数には限りがありますので、先着7名に基板を遅らせていただくこととします。

無償頒布対象の方の条件

2013/08/30時点での頒布基板の残り枚数:0枚

基板の組み立て手順

Rev.B基板では、ArduinoとグラフィックLCDシールドをつなぐピンヘッダソケットを半田付していない状態で基板をお渡しする予定です。よって、このピンヘッダをご自分で半田付けしていただく必要があります。

基板をお渡しした状態では、下の写真のように

に分かれています。

写真15、頒布品一覧
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写真15、頒布品一覧

これらを以下の手順で組み立ててくださる必要があります。

【手順1】 CN5、CN9、CN10に8ピンのピンヘッダソケットを、CN6に6ピンのピンヘッダソケットを半田付けして固定します。この時、ソケット側が基板の表面に来るようにしてください。また、ピンヘッダソケットは、基板と垂直に取り付けてください。
写真16、半田付け前の写真(正面)
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写真16、半田付け前の写真(正面)
写真17、半田付け後の写真(正面)
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写真17、半田付け後の写真(正面)
写真18、半田付け後の写真(裏面)
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写真18、半田付け後の写真(裏面)
写真19、半田付け後の写真(ななめ)
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写真19、半田付け後の写真(ななめ)
【手順2】 LCDのピンヘッダをCN4に接続し、金属スペーサとネジでLCDを基板に固定する
写真20、正面からの写真
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写真20、正面からの写真
写真21、斜めからの写真
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写真21、斜めからの写真

これでグラフィックLCDシールドは完成です。ブートローダやファームウェア(Ver.0.31)もマイコンに書き込み済みですので、Arduino UnoまたはArduino MEGA 2560に装着すれば、すぐにお使いになれます。このシールドを動かすのに必要なライブラリは、MGLCDライブラリVer.0.31です。こちらのページからダウンロードしてください。

次のページでは、グラフィックLCDシールドをArduinoに装着せずに使う方法などについて説明します。

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このページで使われている用語の解説

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122X32モノクログラフィックLCDシールド 商品名 122X32モノクログラフィックLCDシールド
税抜き小売価格 3333円
販売店 スイッチサイエンス
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