ATmega88/88V/168P/328PにArduinoのブートローダを書き込む(2)

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2015年10月05日 公開。
2015年10月15日 「ATmega88VにArduinoのブートローダを書き込む」から「ATmega88/88V/168PにArduinoのブートローダを書き込む」に改題。
ATmega168Pにブートローダを書き込む方法を追加。
2016年10月28日 「ATmega88/88V/168PにArduinoのブートローダを書き込む」から「ATmega88/88V/168P/328PにArduinoのブートローダを書き込む」に改題。

6.ATmega88/88V/168P/328Pにブートローダを書き込む方法

ATmega88/88V/168P/328Pにブートローダを書き込む方法を具体的に説明するには、書き込むためのライタを決めなくては、難しいです。

この章では、最初に特定のライタを前提にしない、一般的な説明を行います。次に、Arduino Uno用ブートローダライタシールドを用いる場合の具体的な説明をし、最後にArduino用ブートローダ/スケッチライタを用いる場合の具体的な説明をします。

なお、特別なライタを持っていなくても、Arduino Unoブレッドボードの組み合わせで、ブートローダを書き込むこともできます。その場合は、この記事のArduino Uno用ブートローダライタシールドを使ったブートローダの書き込み方の節と、Arduino Uno用ブートローダライタシールドの製作の記事とを読み合わせてください。

6-1.ブートローダの書込み方の一般的な説明

ATmega88/88V/168P/328Pにブートローダを書き込むには、まず、パソコンにICSPライタ(ブートローダライタ)を接続し、Arduino IDE上で、ツール→マイコンボードメニューから、目的に応じてマイコンの種類とクロックを選びます。

図8、マイコンの種類とクロックの選択
図8、マイコンの種類とクロックの選択

次に、ツール→シリアルポートメニューで、ライタの接続されているシリアルポートを選びます。

図9、シリアルポートの選択
図9、シリアルポートの選択

注:上の図ではCOM8を選んでいますが、実際にはご自分の環境に応じたシリアルポートを選んでください。

次に、ツール→書き込み装置メニューで、使用するライタを選びます。

図10、使用するライタの選択
図10、使用するライタの選択

注:上の図ではArduino as ISPを選んでいますが、実際にはご自分のお使いのライタを選んでください。

最後に、ブートローダ書き込み装置にATmega88/88V/168P/328Pがセットされている事を確認して、ツール→ブートローダを書き込むメニューを選びます。

図11、ブートローダの書き込み
図11、ブートローダの書き込み

そうすると、ブートローダの書き込みが始まります。

書き込みが終了すると、Arduino IDEのウィンドウ下部に、次の様なメッセージが表示されます。

図12、書き込み終了時のメッセージ
図12、書き込み終了時のメッセージ
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6-2.Arduino Uno用ブートローダライタシールドを使ったブートローダの書き込み方

【手順1】ブートローダライタシールドをArduino Unoに装着し、Arduino Unoとパソコンを結線する

ブートローダライタシールドを用いてATmega88/88V/168P/328Pのブートローダを書き込むには、まず、Arduino Unoにブートローダを装着し、パソコンとArduino UnoをUSBケーブルで接続します。

写真1、シールドを装着しUSBケーブルを接続する
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写真1、シールドを装着しUSBケーブルを接続する
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【手順2】Arduino IDEを起動し、シリアルポートを設定する

Arduino IDEを起動し、下の図の様に、ツール→シリアルポートメニューで、Arduino Unoが接続されているシリアルポートを選択します。

図9(再掲)、シリアルポートの選択
図9(再掲)、シリアルポートの選択

注:上の図ではCOM8を選択していますが、実際にはご自分の環境に応じたシリアルポートを選択してください。

【手順3】Arduino UnoにArduinoISPのスケッチを書き込む

Arduino Unoに、あらかじめArduinoISPのスケッチを書込み済みの場合は、この手順を省略できます。手順4に進んでください。

なお、Arduino UnoにArduinoISPのスケッチが書き込まれていれば、LED2(Heartbeatと書いたLED)が、ジワジワと点滅しているはずです。

写真2、LED2の点滅
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写真2、LED2の点滅

ArduinoISPのスケッチが書き込まれていないようであれば、以下の説明を読んで、スケッチを書き込んでください。

CN3(KILL RESETと書いたピンヘッダ)にジャンパピンが付いていない事を確認してください。もしジャンパピンが付いていたら、取ってください。

写真3、CN3にジャンパピンが付いていない事を確認
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写真3、CN3にジャンパピンが付いていない事を確認

ファイル→スケッチの例→ArduinoISPメニューを選び、ArduinoISPのスケッチを開きます。

図13、ArduinoISPのスケッチを開く
図13、ArduinoISPのスケッチを開く
図14、開いたArduinoISPのスケッチ
図14、開いたArduinoISPのスケッチ

下の図の様に、ツール→マイコンボードメニューで、Arduino Unoを選択します。

図15、マイコンボードでArduino Unoを選択する
図15、マイコンボードでArduino Unoを選択する

右矢印ボタンをクリックして、ArduinoにArduinoISPのスケッチを書き込みます。

図16、ArduinoISPのスケッチをArduino Unoに書き込む
図16、ArduinoISPのスケッチをArduino Unoに書き込む

ArduinoISPのスケッチがうまく書き込めれば、LED2がジワジワと点滅します。

写真2(再掲)、LED2の点滅
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写真2(再掲)、LED2の点滅
【手順4】CN3にジャンパピンを付ける

下の写真の様に、CN3にジャンパピンを付けてください。

写真4、CN3にジャンパピンを付ける
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写真4、CN3にジャンパピンを付ける
【手順5】ツール→マイコンボードメニューで、ブートローダを書き込むマイコンとクロックを選択する

ツール→マイコンボードメニューで、ブートローダを書き込むマイコンと、そのマイコンのクロックを選びます。

図17、マイコンとクロックの選択
図17、マイコンとクロックの選択
【手順6】ZIFソケットにマイコンを装着する
写真5、マイコンの装着手順(その1)
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写真5、マイコンの装着手順(その1)
写真6、マイコンの装着手順(その2)
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写真6、マイコンの装着手順(その2)
写真7、マイコンの装着手順(その3)
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写真7、マイコンの装着手順(その3)
【手順7】ツール→ブートローダを書き込むメニューを選択し、ブートローダを書き込む

次の図の様に、ツール→ブートローダを書き込むメニューを選択すると、ブートローダの書込みが始まります。

図18、ブートローダの書き込み
図18、ブートローダの書き込み

書き込みが終了すると、Arduino IDEのウィンドウ下部に、次の様なメッセージが表示されます。

図12(再掲)、書き込み終了時のメッセージ
図12(再掲)、書き込み終了時のメッセージ
【手順8】ZIFソケットのレバーを起こして、マイコンを外す

続けて他のマイコンにも同じブートローダを書き込みたいなら、手順6~8を繰り返してください。

6-3.Arduino用ブートローダ/スケッチライタを使ったブートローダの書き込み方

【手順1】CN5にジャンパピンを6つ付け、CN2、CN6およびCN7からはジャンパピンを外す
写真8、ジャンパピンの設定
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写真8、ジャンパピンの設定

注:CN8は、ジャンパピンを取り付けるためのコネクタではありません。

Arduino用ブートローダ/スケッチライタキット 商品名 Arduino用ブートローダ/スケッチライタキット
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【手順2】Arduino用ブートローダ/スケッチライタとUSBシリアル変換器、USBケーブル、パソコンを順に接続する
写真9、パソコンとの接続
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写真9、パソコンとの接続
【手順3】SW1をArduinoISP側に切り替える
写真10、SW1をArduinoISP側に切り替える
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写真10、SW1をArduinoISP側に切り替える
【手順4】3.3VのUSBシリアル変換器を使っている場合は、SW2を8M側に切り替える
写真11、SW2を8M側に切り替える
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写真11、SW2を8M側に切り替える

注:5VのUSBシリアル変換器を使っている場合は、SW2の設定は8Mでも16Mでもかまいません。

【手順5】Arduino IDEを起動し、ツール→マイコンボードメニューで、ブートローダを書き込むマイコンとクロックを選択する
図8(再掲)、使うブートローダの選択
図8(再掲)、使うブートローダの選択
【手順6】ツール→シリアルポートメニューで、Arduino用ブートローダ/スケッチライタの接続されているシリアルポートを選ぶ
図9(再掲)、シリアルポートの選択
図9(再掲)、シリアルポートの選択

注:上の図ではCOM8を選んでいますが、実際にはご自分の環境に応じたシリアルポートを選んでください。

【手順7】ZIFソケットにマイコンを装着する
写真12、マイコンの装着手順(その1)
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写真12、マイコンの装着手順(その1)
写真13、マイコンの装着手順(その2)
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写真13、マイコンの装着手順(その2)
写真14、マイコンの装着手順(その3)
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写真14、マイコンの装着手順(その3)
【手順8】ツール→ブートローダを書き込むメニューを選択し、ブートローダを書き込む

次の図の様に、ツール→ブートローダを書き込むメニューを選択すると、ブートローダの書込みが始まります。

図11(再掲)、ブートローダの書き込み
図11(再掲)、ブートローダの書き込み

書き込みが終了すると、Arduino IDEのウィンドウ下部に、次の様なメッセージが表示されます。

図12(再掲)、書き込み終了時のメッセージ
図12(再掲)、書き込み終了時のメッセージ
【手順9】ZIFソケットのレバーを起こして、マイコンを外す

続けて他のATmega88/88V/168P/328Pにも同じブートローダを書き込みたいなら、手順7~9を繰り返してください。

次のページでは、Arduino用ブートローダ/スケッチライタを用いて、ブートローダ書き込み済みのATmega88/88V/168P/328Pにスケッチを書きこむ方法を説明します。

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