「ブレッドボード」の解説(3)

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2020年05月05日 公開

2-2.ブレッドボード上での配線方法

それでは、ブレッドボードを使って回路を試作する場合の配線の仕方について説明します。

2-2-1.2つの2端子部品の直列接続

2つの抵抗(あるいは他の2端子の部品)を直列につなぐにはどうすればいいのか考えます。

ここでは例として、1.5kΩ抵抗のR1と4.7kΩの抵抗R2を直列接続して、図5の様な回路を、ブレッドボード上で作る方法について説明します。

図5、2つの抵抗の直列回路
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図5、2つの抵抗の直列回路

写真9を振り返って、ブレッドボード内部の電極が、どうつながっているかを確認してみましょう。

写真9(再掲)、ブレッドボードの電極間の導通の様子
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写真9(再掲)、ブレッドボードの電極間の導通の様子

同じ番号の行のa~eの列が内部で導通していて、また同じ番号の行のf~jの列も導通しているのでした。

この事を利用すると、写真20の様に2つの抵抗をブレッドボードに実装すると、直列接続できる事が分かります。写真21に示す様に、緑色の線の部分がブレッドボード内部で導通しているのがポイントです。

写真20、2つの抵抗を直列に接続した例(その1)
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写真20、2つの抵抗を直列に接続した例(その1)

カラーコードが茶緑赤金の抵抗が1.5kΩ(R1)です。カラーコードが黄紫赤金の抵抗が4.7kΩ(R2)です。

写真21、写真20の回路のブレッドボード内部での導通部分
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写真21、写真20の回路のブレッドボード内部での導通部分

R1の下側のリード線と、R2の上側のリード線が、共に同じ番号(6)の列につながっているために、これら2つのリード線は、ブレッドボード内部で導通しています。

また写真22および写真23の様に、2つの抵抗をジャンパ線でつないでも、直列接続できます。

写真22、2つの抵抗を直列に接続した例(その2)
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写真22、2つの抵抗を直列に接続した例(その2)
写真23、写真22の回路のブレッドボード内部での導通部分
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写真23、写真22の回路のブレッドボード内部での導通部分

ただし、リード線を使っている分、写真20の接続よりも回路が大きくなっている事が分かります。

この例で示した様に、接続したいリード線同士を同じ番号の行の穴に挿入し、ジャンパ線を使わずに配線するのが、回路をコンパクトに作るコツです。

他にも、写真24および写真25の様に、一方の抵抗を、ブレッドボードの中央の溝をまたがせて実装する事によっても、直列接続になります。

写真24、2つの抵抗を直列に接続した例(その3)
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写真24、2つの抵抗を直列に接続した例(その3)
写真25、写真24の回路のブレッドボード内部での導通部分
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写真25、写真24の回路のブレッドボード内部での導通部分

ここで注意して欲しいのは、写真26および写真27の様に、抵抗を、ブレッドボードの中央の溝をまたがせずに実装すると、直列接続にはならない事です。

写真26、2つの抵抗を直列に接続できている様でできていない例
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写真26、2つの抵抗を直列に接続できている様でできていない例
写真27、写真26の回路のブレッドボード内部での導通部分
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写真27、写真26の回路のブレッドボード内部での導通部分

写真27を見ると分かる様に、R2の両側のリード線が、ブレッドボードの内部で短絡(ショート)してしまっています。

この事を回路図で書くと、図6の様になります。R2の両端が短絡してしまっている事により、R2が抵抗として機能していない事が分かります。

図6、写真27の回路の回路図
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図6、写真27の回路の回路図

R2の両端がブレッドボード内部で短絡しているため、R2の両端に電圧をかけてもR2に電流が流れる事はなく、R2は抵抗としての働きをしていません。

この回路は、全体として抵抗値1.5kΩの1つの抵抗として働きます。つまり、R1の抵抗1つだけをブレッドボードに実装したのと同じです。

もっとも、写真26写真27の場合は、6番の行のa~eの列の穴が全てふさがっており、さらに配線を伸ばす事ができないので、この様な間違いはしないと思います。

しかし、R2の代わりに小型のセラミックコンデンサをR1に直列接続する場合(写真28参照)などは、つい両方のリード線をブレッドボード中央の溝をまたがせずに、同じ番号の行の穴に挿入してしまう事があります。ブレッドボードに慣れるまでは、注意しましょう。

写真28、抵抗とセラミックコンデンサを直列接続するつもりで失敗した例
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写真28、抵抗とセラミックコンデンサを直列接続するつもりで失敗した例

セラミックコンデンサ(茶色い部品)の両方のリード線が、どちらも14番の行の穴に挿入されているため、短絡して、コンデンサとして機能していません。

話が長くなってきたので、今回はここで終わりますが、近日中に、2つの2端子部品を直列接続する方法について書く予定です。

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