ArduinoでグラフィックLCDを動かす(AQM1248A編)(16)

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2016年05月25日 公開。

5-9.MGLCDライブラリの主な関数(グラフィック表示編)

5-9-1.グラフィック座標系

AQM1248Aは、横128ピクセル、縦48ピクセルのグラフィックLCDモジュールです。MGLCDライブラリでは、画面左上が(0,0)、右下が(127,47)の座標系を使います。(図57参照)

図57(再掲)、AQM1248Aの座標系
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図57(再掲)、AQM1248Aの座標系

5-9-2.SetPixel関数

画面に点を打つにはをSetPixel関数を使います。SetPixel関数の構文は次の通りです。

SetPixel(x座標,y座標,色);

色は、黒い点を打つ場合は1を、白い点を打つ場合は0を指定してください。省略すれば、黒い点になります。

例えば次の例では、座標(10,35)に黒い点を打ちます。(写真36参照。この写真では見にくいですが、左下の方に点を打っています)

MGLCD.SetPixel(10,35);
写真36、MGLCD.SetPixel(10,35);の実行結果
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写真36、MGLCD.SetPixel(10,35);の実行結果

5-9-3.Line関数

画面に線を引くには、Line関数を使います。Line関数の構文は次の通りです。

Line(x座標1,y座標1,x座標2,y座標2,色);

これで、(x座標1,y座標1)から(x座標2,y座標2)まで直線を引きます。色は黒の場合1、白の場合0です。色を省略すると黒い線を引きます。

例えば、次の例では、座標(10,5)から(100,45)まで、黒い直線を引きます。(写真37参照)

MGLCD.Line(10,5,100,45);
写真37、MGLCD.Line(10,5,100,45);の実行結果
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写真37、MGLCD.Line(10,5,100,45);の実行結果
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5-9-4.Rect関数

画面に長方形を描くには、Rect関数を使います。Rect関数の構文は次の通りです。

Rect(x座標1,y座標1,x座標2,y座標2,色);

これで、(x座標1,y座標1)と(x座標2,y座標2)を対角とする長方形を、指定した色で描きます。色を省略すると黒(1)となります。

例えば、次の例では座標(10,5)と座標(100,45)を対角とする、黒い長方形を描きます。(写真38参照)

MGLCD.Rect(10,5,100,45);
写真38、MGLCD.Rect(10,5,100,45);の実行結果
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写真38、MGLCD.Rect(10,5,100,45);の実行結果

5-9-5.FillRect関数

もし、長方形を描く時に、枠を描くだけでなく中も塗りつぶしたいなら、Rect関数の代わりにFillRect関数を使います。

例えば、次の例では座標(10,5)と座標(100,45)を対角とする、黒い、中を塗りつぶした長方形を描きます。(写真39参照)

MGLCD.FillRect(10,5,100,45);
写真39、MGLCD.FillRect(10,5,100,45);の実行結果
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写真39、MGLCD.FillRect(10,5,100,45);の実行結果

5-9-6.Circle関数

円を描きたいなら、Circle関数を使います。Circle関数の構文は次の通りです。

Circle(x座標,y座標,半径,色);

これで、(x座標,y座標)を中心に、指定した半径で、指定した色の円を描きます。色を省略すると黒(1)となります。

例えば、次の例では座標(60,23)を中心に、半径20の黒い円を描きます。(写真40参照)

注:AQM1248Aのピクセルアスペクト比は1:1ではなく、1:0.864なので、横長の楕円が表示されます。

MGLCD.Circle(60,23,20);
写真40、MGLCD.Circle(60,23,20);の実行結果
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写真40、MGLCD.Circle(60,23,20);の実行結果

5-9-7.FillCircle関数

もし、外枠を描くだけでなく、円の中を塗りつぶしたいなら、Circle関数の代わりにFillCircle関数を使います。

例えば、次の例では座標(60,23)を中心に、半径20の黒い円を、中を塗りつぶして描きます。(写真41参照)

MGLCD.FillCircle(60,23,20);
写真41、MGLCD.FillCircle(60,23,20);の実行結果
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写真41、MGLCD.FillCircle(60,23,20);の実行結果

5-9-8.Line関数を用いたデモスケッチ

最後に、Line関数を用いた簡単なデモスケッチを紹介します。リスト40のスケッチを実行すると、写真42~写真44に示すような図形を表示します。

注:リスト40のスケッチは、AQM1248AがハードウェアSPI接続されている事を前提に作られています。

リスト40、Line関数を用いたデモスケッチCOPY
// ヘッダファイルのインクルード
#include <MGLCD.h>
#include <MGLCD_SPI.h>
#include <SPI.h>

// ピン割り当てとSPIクロック周波数の宣言
#define CS_PIN 10
#define DI_PIN  9
#define MAX_FREQ (1000*1000L)

// オブジェクト変数の宣言
MGLCD_AQM1248A_SPI MGLCD(MGLCD_SpiPin2(CS_PIN, DI_PIN), MAX_FREQ);

void setup()
{
  // LCDの初期化
  while(MGLCD.Reset());
}

void loop ()
{
  MGLCD.ClearScreen();
  for(int i=0; i<45; i+=5) {
    delay(200);
    MGLCD.Line(i,0,45,i);
    delay(200);
    MGLCD.Line(45,i,45-i,45);
    delay(200);
    MGLCD.Line(45-i,45,0,45-i);        
    delay(200);
    MGLCD.Line(0,45-i,i,0);        
  } // for

  delay(1000);
}
写真42、Line関数のデモスケッチの画面(1)
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写真42、Line関数のデモスケッチの画面(1)
写真43、Line関数のデモスケッチの画面(2)
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写真43、Line関数のデモスケッチの画面(2)
写真44、Line関数のデモスケッチの画面(3)
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写真44、Line関数のデモスケッチの画面(3)

次のページでは、AQM1248Aのハードウェアに固有の機能(コントラスト調整と画面の反転)に関する関数を説明します。

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