ZEROPLUS社のLAP-CシリーズのロジアナがWindows 10に対応

台湾のZEROPLUS社がLAP-Cシリーズという安価なロジックアナライザを販売しています。日本でも秋月電子などで購入できるため、愛用しているユーザーも多いと思います。私も、各種デバッグに活用しています。(Arduino用ヘッダシールドの製作(3)ピカピカ光るクリスマスツリーおばけの製作(6)参照)

ZEROPLUSのLAP-Cでデバッグしている風景

このLAP-CはパソコンにUSB接続して、取り込んだ波形をパソコンの画面で見ます。そのパソコンソフトが、最近までWindows 10に対応していなかったんです。ソフト自体はWindows 10でも動作するのですが、インストーラーがうまく動かなかった様です。

それが、最近Windows 10に対応しました。ZEROPLUSのサイトからダウンロードできます。(リンク:ZEROPLUS社のサイトソフトのダウンロードサイト)

ダウンロードしてインストールしてみたら、すんなりと64ビットのWindows 10にインストールできました。一時期、このソフトが使えなくなるので、Windows 7から10への移行をあきらめようかと思っていたのは何だったんでしょう。

先日、OSを32ビットから64ビットに移行させるために、64ビット版のWindows 10をクリーンインストールしたので、LAP-Cのソフトが使えるか不安だったのですが、すんなりと解決しました。

新しいバージョン(V3.14)は、Windows 10に対応しただけでなく、いくつかの点が変わっています。

日本人なら一番先に気が付くのが、メニューなどの表示が日本語化された事です。

日本語されたメニュー

ただ、日本語化された事は良し悪しです。今まで英語のメニューに使い慣れていると、日本語化されるとかえって分かりずらくなります。また、ヘルプファイルで使い方を調べようと思っても、こちらは邦訳されていませんから、ソフトの表示との対応が取れなくなっています。

英語のままのヘルプファイル

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それに、「ひとつの信号トリガ設定」という微妙な訳もあります。

微妙な日本語訳

圧倒的に良くなった点が、プロトコルモジュールが標準ですべて使えるようになった点です。

LAP-Cのソフトにプロトコルモジュールというプラグインを追加すると、I2C、SPI、USB、1-Wireなどの各種通信プロトコルが解析できる様になります。次の写真は、I2Cの信号を解析している様子です。

I2C信号を解析している様子

以前は、ソフトをダウンロードした状態で解析できるプロトコルは4種類で、製品の箱に書いてあるVerification CodeをZEROPLUSのサイトで登録すると、30個まで好きなプロトコルを選択して、そのプロトコルモジュールがダウンロードできるという仕組みだったのですが、その様な制限が撤廃されました。ロジアナのソフトをダウンロードした状態で、100種類以上のプロトコルモジュールが組み込まれています。

細かい改善点を見ると、プロトコル解析の際、バスの種類を選択すると、自動的に信号名が、そのバスで使われている信号名にリネームされる様になりました。下の写真はI2Cバスを登録したところですが、信号名が自動的にSDAとSCLになっています。以前は、手動で信号名をリネームする必要がありました。

I2Cの解析をすると、自動的に信号名がSDAとSCLになった

メニューの邦訳は余計なお世話の気もしないでもありませんが、Windows 10に正式対応して、安心して使えるソフトになりました。

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