122X32モノクログラフィックLCDシールドサポートページ(7)

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122X32モノクログラフィックLCDシールド 商品名 122X32モノクログラフィックLCDシールド
税抜き小売価格 3333円
販売店 スイッチサイエンス
2015年06月09日 元々1ページだったサポートページを7ページに分割。
2016年01月13日 7ページ構成から8ページ構成に変更。

12.MGLCDライブラリの主な関数(グラフィック表示編)

12-1.グラフィック座標系

グラフィックLCDシールドに採用したS12232ZAというグラフィック液晶モジュールは、横122ピクセル、縦32ピクセルのグラフィックLCDです。MGLCDライブラリでは、画面左上が(0,0)、右下が(121,31)の座標系を使います。

図27、グラフィックの座標系
図27、グラフィックの座標系

12-2.SetPixel関数

画面に点を打つにはSetPixel関数を使います。SetPixel関数の構文は次の通りです。

SetPixel(x座標,y座標,色);

色は、黒い点を打つ場合は1を、白い点を打つ場合は0を指定してください。省略すれば、黒い点になります。

例えば、次の例では、座標(10,20)に黒い点を打ちます。(写真では見にくいですが、左下の方に点を打っています)

MGLCD.SetPixel(10,20);
写真20、MGLCD.SetPixel(10,20);の実行結果
写真20、MGLCD.SetPixel(10,20);の実行結果

12-3.Line関数

画面に線を引くには、Line関数を使います。Line関数の構文は次の通りです。

Line(x座標1,y座標1,x座標2,y座標2,色);

これで、(x座標1,y座標1)から(x座標2,y座標2)まで直線を引きます。色は黒の場合1、白の場合0です。色を省略すると黒い線を引きます。

例えば、次の例では、座標(10,5)から(30,25)まで、黒い直線を引きます。

MGLCD.Line(10,5,30,25);
写真21、MGLCD.Line(10,5,30,25);の実行結果
写真21、MGLCD.Line(10,5,30,25);の実行結果

12-4.Rect関数

画面に長方形を描くには、Rect関数を使います。Rect関数の構文は次の通りです。

Rect(x座標1,y座標1,x座標2,y座標2,色);

これで、(x座標1,y座標1)と(x座標2,y座標2)を対角とする長方形を、指定した色で描きます。色を省略すると黒(1)となります。

例えば、次の例では座標(10,5)と座標(40,25)を対角とする、黒い長方形を描きます。

MGLCD.Rect(10,5,40,25);
写真22、MGLCD.Rect(10,5,40,25);の実行結果
写真22、MGLCD.Rect(10,5,40,25);の実行結果

12-5.FillRect関数

もし、長方形を描く時に、枠を描くだけでなく中も塗りつぶしたいなら、Rect関数の代わりにFillRect関数を使います。

例えば、次の例では座標(10,5)と座標(40,25)を対角とする、黒い、中を塗りつぶした長方形を描きます。

MGLCD.FillRect(10,5,40,25);
写真23、 MGLCD.FillRect(10,5,40,25);の実行結果
写真23、 MGLCD.FillRect(10,5,40,25);の実行結果

12-6.Circle関数

円を描きたいなら、Circle関数を使います。Circle関数の構文は次の通りです。

Circle(x座標,y座標,半径,色);

これで、(x座標,y座標)を中心に、指定した半径で、指定した色の円を描きます。色を省略すると黒(1)となります。

例えば、次の例では座標(60,15)を中心に、半径12の黒い円を描きます。

MGLCD.Circle(60,15,12);
写真24、MGLCD.Circle(60,15,12);の実行結果
写真24、MGLCD.Circle(60,15,12);の実行結果

12-7.FillCircle関数

もし、外枠を描くだけでなく、円の中を塗りつぶしたいなら、Circle関数の代わりにFillCircle関数を使います。

例えば、次の例では座標(60,15)を中心に、半径12の黒い円を、中を塗りつぶして描きます。

MGLCD.FillCircle(60,15,12);
写真25、MGLCD.FillCircle(60,15,12);の実行結果
写真25、MGLCD.FillCircle(60,15,12);の実行結果

12-8.Line関数を用いたデモスケッチ

最後に、Line関数を用いた簡単なデモスケッチを紹介します。なお、このスケッチは、RXを10番ピン、TXを11番ピンとして、ソフトウェアシリアルを使ってLCDの制御をやっているので、ソフトウェアシリアルを用いて"Hello, world!"と表示するの場合と同様にジャンパ線を接続し、SW5をEXT側に切り替えてからスケッチを実行してください。

#include <SoftwareSerial.h> // この行はSoftwareSerial(ソフトウェアシリアル)ライブラリを呼び出すために必要
#include <mglcd.h> // この行はMGLCDライブラリを呼び出すために必要

SoftwareSerial mySerial(10,11); // RXを10番ピン、TXを11番ピンに割当ててソフトウェアシリアルを使う
mglcd_SoftwareSerial MGLCD(&mySerial,38400); // 38400bpsで通信

void setup()
{
  // LCDの初期化
  while(MGLCD.Reset());
}

void loop ()
{
  MGLCD.ClearScreen();
  for(int i=0; i<30; i+=5) {
    delay(200);
    MGLCD.Line(i,0,30,i);
    delay(200);
    MGLCD.Line(30,i,30-i,30);
    delay(200);
    MGLCD.Line(30-i,30,0,30-i);
    delay(200);
    MGLCD.Line(0,30-i,i,0);
  } // for

  delay(1000);
}
写真26、Line関数を用いたデモスケッチの実行結果
↑ 画像をクリックすると拡大
写真26、Line関数を用いたデモスケッチの実行結果

他にも色々と、グラフィック表示のための関数があるのですが、それらは別のページにリファレンスマニュアルとしてまとめます。

次のページでは、MGLCDライブラリでボタンの状態を取得したり、LEDを制御したりする方法を説明します。

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