レンズを落として壊したので、分解した

以前からこのブログで書いている通り、私はPENTAX Q-S1というミラーレス一眼カメラを使っています。そのカメラに付けていた、06 TELEPHOTO ZOOMという望遠ズームレンズを、落として壊してしまいました。壊れたのを嘆いても仕方ないので、分解してみました。

落下して壊れた06 TELEPHOTO ZOOM

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電子工作の本を執筆しているのですが、基板などを撮影するために、06 TELEPHOTO ZOOMを付けた状態で、Q-S1を三脚に固定していました。しかし、クイックシューの雲台への取り付けが悪かったらしく、カメラが落下してしまいました。カメラを斜め下に向けて固定していたため、レンズから床に激突した模様です。その結果、レンズが上の写真の様にへし曲がってしまいました。

嘆いていても仕方がないので、すぐに新品を注文し、それから壊れたレンズを分解してみました。

まずは、前玉とその次のレンズが、ほとんどもげかけていたので、外してみました。

レンズ内部(1)

上の写真では、前玉(一番前のレンズ)と2枚目のレンズが重なって写っています。2枚目のレンズは前後にスライドする様になっています。近くに写っている銀色のモーターらしきものは、オートフォーカス用のモーターでしょうか。この写真でははっきり写っていませんが、2枚目のレンズの位置を検出するセンサの様な物もあるので、フィードバック制御しているのかもしれません。

上に写っているのはピントリングです。マニュアルフォーカスの際に使います。内側に歯車みたいなギザギザが写っていますが、フォトインタラプタで回転角を検出するためのものです。レンズ本体に2か所、LEDとフォトダイオード(またはフォトトランジスタ)がペアになったフォトインタラプタというセンサが付いており、ピントリングの内側の歯車みたいな物が光を遮る事で、ピントリングが回転したことを検出します。

次の写真は、レンズの後玉(一番本体側のレンズ)を撮影した物です。裏側のカバーを取ると、何やら基板が見えてきました。

レンズ内部(2) 

上の写真のレンズ本体を、側面から見たのが次の写真です。

レンズ内部(3)

ズームリングの根元に、溝カムが付いているのが分かります。

06 TELEPHOTO ZOOMは、沈胴式のレンズで、使用しない時は、レンズ長が短くなっています。使用する時には、まずズームリングを15mmのところまで回さなければならないのですが、その時にレンズ長が伸びるようになっています。このレンズを伸ばす動作をこの溝カムが行っているのではないでしょうか。

緑色の基板をはがすと、次の写真の様になります。

レンズ内部(4)

後玉を取ると次の様になります。

レンズ内部(5)

さらに分解すると、シャッターや絞りの機構が見えてきました。(下の写真左側)

レンズ内部(6)

レンズシャッターを半開きにしてみました。レンズシャッターの手前には、絞り羽根が見えます。

レンズ内部(7)

上のシャッター機構を裏返して撮影したのが次の写真です。NDフィルタも見えます。思ったよりフィルタが小さかったです。

レンズ内部(8) この部分には、シャッター、絞り、NDフィルターのそれぞれを動かすモーターなりソレノイドなりが付いているはずです。2つ上の写真には、モーターの様な物が2つ写っているのですが、それぞれが何の働きをしているかまでは分かりませんでした。

絞りを絞ったら、次の写真の様になりました。

レンズ内部(9)

ここで文句を言っても仕方がないのかもしれませんが、このレンズはF8までしか絞れない点が使いにくいです。解放絞りがF2.8ですから、絞りでは3段分しか露出を調整できません。ND4のフィルタで2段分の露出が調整できるようになっているのも、F8までしか絞れない事の埋め合わせではないでしょうか。

クローズアップレンズを付けてマクロ撮影している時に、F8までしか絞れない事が、特に問題になります。芸術的な表現をしたい場合は別ですが、解説書に載せる部品や基板の写真を撮影する時は、なるべく被写界深度を上げて、パンフォーカス気味に、くっきり撮りたいのですが、F8までしか絞れないので、どうしても一部がぼけた写真になってしまいます。

最後に、シャッターと絞りを全開にした写真を載せます。

レンズ内部(10)

このレンズがないと、部品の拡大撮影ができないので、注文した新しいレンズが早く届いてほしいです。楽天のマップカメラで、税込み・送料込みで10,280円と、比較的安く買えたのが、せめてもの救いです。

PENTAX Qシリーズは、(08 WIDEZOOMを除いて)レンズが安いので、助かりました。

しかし、購入後5か月で壊すとは。トホホ。

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“レンズを落として壊したので、分解した” への 1 件のフィードバック

  1. 別でNDを付ける方がコストがかかるでしょうから、受光体も小さいこともあり、回折の対策では無いでしょうか。
    おそらく、f8以上に絞ると、回折の影響を受け、画質低下が顕著に見られるのでは?と思います。

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