PENTAX Q-S1にミノルタのオールドレンズを付けてみた

マウントアダプターを買って、ミノルタのオールドレンズをPENTAX Q-S1に付けてみました。今回はこの話を書きます。

Q-S1に付けたMD 70-210mm 1:4

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私は、カメラはPENTAXのミラーレス一眼のQ-S1を使っています

PENTAX Q-S1 ダブルズームキット

Q-S1は、小さいサイズで本格的な写真が撮れて重宝しているのですが、発売されているQマウント(PENTAX Qシリーズ用のマウント)のレンズの本数が限られており、接写や望遠に弱いのが難点です。

接写については、クローズアップレンズを使う事で解決したのですが、望遠の方は、06 TELEPHOTO ZOOMという、望遠ズームレンズの望遠端を使う場合の45mm(35mm換算で207mm相当)が限界でした。

ところが、先日ebayで、ミノルタのMDマウントのレンズをQマウントのカメラに取り付けるマウントアダプターがわずか17ドル程度で売られているのを見つけ、購入しました。この製品には三脚座が付いていますが、三脚座なしのアダプターなら、もっと安く買えます。

購入したマウントアダプター

ebayのマウントアダプター購入ページ

実は私は、銀塩フィルムの時代はミノルタのX-500という一眼レフカメラを使っていたので、それのレンズを持っているのです。

持っているレンズは次の2本です。

まずはMD ZOOM 35-70mm 1:3.5です。

MD ZOOM 35-70 1:3.5

 

このレンズは、35~70mmの標準ズームレンズです。ただし、Q-S1に付けると、撮像素子が1/1.7インチと小さいために、35mm換算の焦点距離は4.6倍されて、161~322mm相当と、望遠ズームになってしまいます。

また、このレンズには簡易マクロモードがあり、1/4倍のマクロ撮影ができます。この点についても、Q-S1の場合は撮像素子が小さいので、35mm換算で1.15倍相当と、等倍を超えるマクロ撮影ができる事になります。

MD ZOOM 35-70mm 1:3.5の簡易マクロモード

2本目は、MD ZOOM 70-210mm 1:4です。

MD ZOOM 70-210mm 1:4

このレンズは、元々70~210mmの望遠ズームですが、Q-S1に付けると、35mm換算で322~966mm相当の超望遠ズームになります。このレンズを付けると、Q-S1が望遠側にかなり強くなる事になります。

以上2本のレンズを、Q-S1に装着したところ、下の写真の様な感じになりました。

Q-S1に付けたMD ZOOM 35-70mm 1:3.5Q-S1に付けたMD 70-210mm 1:4

Q-S1は小さいカメラなので、35mmフィルム用レンズを装着すると、完全にレンズより小さくなってしまいますね。(笑)

さて、これらのレンズを付けた場合の写りの話をします。

まずは、MD ZOOM 70-210mm 1:4を付けて、望遠端(35mm換算で966mm)で東寺の五重塔を撮影した写真をお見せします。

MD 70-210mm 1:4の望遠端で写した五重塔

同じ所から、五重塔を純正の望遠ズームである06 TELEPHOTO ZOOMの望遠端(35mm換算で207mm)で撮影すると、次の様になります。

06 TELEPHOTO ZOOMの望遠端で撮影した五重塔

MD ZOOM 70-210mm 1:4で撮影すると、純正のズームレンズよりは、かなり大きく撮影できる事が分かります。

一方で、若干色収差が出ていたり、解像感がなかったりしますが、これは35mmフィルム用のレンズを1/1.7インチの小さな撮像素子で使っているため、仕方ない面があると思います。

それ以上に気になるのが、MD ZOOM 70-210mm 1:4で撮影した写真は、06 TELEPHOTO ZOOMで撮影した写真より、コントラストが低いことです。

次に、MD ZOOM 35-70mm 1:3.5で、プリント基板をマクロ撮影した例をお見せします。

MD ZOOM 35-70mm 1:3.5の簡易マクロ機能で、プリント基板を撮影

1/8W抵抗や3mmのLEDが大きく写っていますし、写真に解像感もあります。しかし、やはりコントラストが弱いのが気になります。

同じプリント基板を、06 TELEPHOTO ZOOMにケンコーのACクローズアップレンズN0.4を付けて撮影すると、次の様になります。

06 TELEPHOTO ZOOMにACクローズアップレンズNo.4を付けて撮影したプリント基板

こちらの方が、コントラストが高いことが分かります。

この様に、ミノルタのレンズを使うとコントラストが低くなるのが問題になります。最初はレンズが劣化して、コントラストが弱くなっているのだと思っていたのですが、ネットを調べてみるとマウントアダプターが原因でコントラストが低下する事が結構ある事が分かりました。

参考リンク

マウントアダプター内面の光の反射が十分に抑えられていないと、それが原因でフレアーが発生するらしいです。その対策に、モルトプレーンと呼ばれる、黒色発泡ウレタンを内面に張ったり、艶消しの黒のアクリル絵の具を内面に塗ったりと、工夫をされている方が結構いらっしゃるようです。

自分のマウントアダプターを見てみると、確かに結構、内面で光の反射が起こっているようです。

マウントアダプターの内面反射

それ以上に問題なのが、マウントアダプターを装着してカメラを正面から見ると、AFレンズ用の金色の10本の端子が、マウントアダプターで隠れずに、丸見えになっている事です。これらの端子は、レンズのイメージサークルの中に入っているので、かなり光るはずです。

イメージサークル内にむき出しになった10本の金色の端子

上の写真で、撮像素子の上に、円弧上に10本の金色の端子が並んでいるのが見えるでしょう?これらの端子は、マウントアダプターでカバーするようにして欲しかったです。

今度時間があるときに、モルトプレーンでこれらの反射光の対策をしてみる事にします。調べてみたら、モルトプレーンは1000円以内で買えるようです。(しかし、もうすこし小分けにしてくれるとありがたいんですけど)

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