ATtiny13AにArduinoのスケッチが意外と簡単に書き込めた

秋月電子で50円で売っているATtiny13Aに、Arduinoのスケッチが意外と簡単に書き込めたので、簡単に報告します。

ライタ上のATtiny13A

ATtiny13Aとは

ATtiny13Aは8ピンのAVRマイコンです。ピン数が8ピンである事や、I/Oピンが6ピンである事などは、ATtiny85と同じなのですが、メモリ容量が小さい(プログラム用フラッシュメモリが1kバイト、RAMはたったの64バイト)代わりに、価格が50円と安い点が特長です。

参考:ATtiny85のプログラム用フラッシュメモリは8kバイトで、RAMは512バイトです。また秋月電子での価格は160円です。

ATtiny13Aは、メモリは少ないものの、タイマを1チャンネル、PWM出力を2チャンネル、10ビットのA/D入力を4チャンネル備えているなど、周辺機能は意外と充実しています。

あまりにもメモリが小さいので、今まで敬遠してきたのですが、考えてみれば、簡単なLEDの制御など、ATtiny13Aで十分な用途も多そうです。そこで、ATtiny13AにArduinoのスケッチを書き込めるか、試してみました。

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スケッチの書き込み方法の概略

kosakalabArduino IDE に ATtiny10/13 の開発環境を組み込むという記事を基に、Arduino用ブートローダ/スケッチライタを使って、ATtiny13Aにスケッチを書き込みました。

kosakalabの記事のページでダウンロードできる bitDuino_2017.zipというファイルをダウンロードし、展開してできるbitduino13というフォルダをインストール(Windows環境ならドキュメント\Arduino\hardwareフォルダの下にコピー)すると、ATmega13A用にスケッチをコンパイルできる様になります。

注:bitDuino_2017.zipで提供されているのはATmega13の開発環境です。ATmega13とATmega13Aとは別のマイコンですが、ソフトウェア的に互換性がある(ただし電気的仕様は一部異なる)ので、bitDuino_2017.zipはATmega13Aでも使用できます。

kosakalabの記事にはavr-gcc開発ツールの差し替えについて言及されていますが、ATtiny10を使わなければ(ATtiny13/13Aだけを使うならば)、差し替えは不要です。

後は、Arduino用ブートローダ/スケッチライタの製作(9)の記事で説明されている、ATtiny85のスケッチの書き込み方と同じ方法でスケッチが書き込めます。ただし、手順8では、ターゲットのマイコンとしてATtiny13を選んでください。

終わりに

kosakalabからATtiny13用の開発環境のファイルをダウンロードするだけで、手元の基材で簡単にATtiny13Aにスケッチが書き込めました。

メモリ容量が小さいので心配していましたが、Arduinoで作った回路の小型化(Arduino互換機の製作)の記事で紹介した電子サイコロのスケッチくらいは、ATtiny13Aのフラッシュメモリに収まるみたいです。

今回のブログ記事では、スケッチの書き込み方法の概略を、かなり簡単に書いたので、いずれしなぷすのハード製作記の記事で、もっと詳しく説明しようと思います。

2017年6月7日追記:

ATtiny13AにArduinoのスケッチを書き込む詳しい方法を、Arduinoで作った回路の小型化(Arduino互換機の製作)(10)という記事で紹介しました。

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