以前、I2C接続のキーパッドを試作しているという話をしましたが、その基板をElecrowに発注したら、今日、その基板が到着しました。
1月19日に発注した基板ですから、2/21に到着するまで、1か月以上経っています。途中、春節(旧正月)をはさんでいて、郵送手段がRegistered Airmailであった事を考慮しても、今回はかなり時間がかかりました。きっと、春節前後にElecrowに仕事が立て込んでいたんでしょう。
ともかく、基板が手元に届いたので、作業が進められます。早速部品を実装しました。
今回は、クリーム半田を印刷するためのステンシル(メタルマスク)は作っていないので、基本的に手半田で部品を実装しました。ただし、狭いピッチで表面実装のタクトスイッチが並んでおり、この部分は、手半田がしにくいのです。タクトスイッチの隙間に半田ごてを突っ込んで作業する形になりますので、こて先の角度を自由に調整できないのです。
そこで、タクトスイッチだけ、簡易的なリフローを行いました。まず、パッドに手半田で半田を盛ります。
次に、盛った半田の上にフラックスを塗り、その上からタクトスイッチを置いていきます。
そして、この基板をホットプレートでリフローします。もちろん、温度制御には自作の温度制御装置を利用します。
そうすると、タクトスイッチが、きれいに半田付けされます。
タクトスイッチ以外の部品は手半田で実装して、出来上がったのが次の基板です。
PICマイコンにプログラムを書き込もうとしたら、ちょっとしたアクシデントがありました。ヘッダが干渉して、PICkit3が根元まで差し込めなかったのです。
とりあえず、ブレッドボード用の、オス-メスのジャンパ線を6本使って乗り切りました。
とりあえず、プログラムは書き込めましたが、キーパッド基板を量産する時には、ちゃんとしたケーブルを用意しようと思います。調べてみたら、共立電子でPICkit用のケーブルを扱っている様です。
Arduino Unoに接続して、動作させたら、無事に動きました。
試してみると、Genuino 101やArduino Dueでもちゃんと動作しました。5VのArduinoでも、3.3VのArduinoで、問題ないようです。
もう少し動作試験したら、ElecrowのPCBAで組み立ててもらって、スイッチサイエンスに販売を委託しようと思っています。
2017年5月29日追記:
I2C接続のスイッチサイエンスで販売し始めました。詳しくは、製品サポートページをご覧ください。