ElecrowのPCBA(PCB Assembly)に頼んでいた基板が届きましたので、その話をします。
PCBAというのは、基板の作成、部品の調達、実装を頼めるサービスの事です。基板のガーバーデータと部品表、実装上の注意などをElecrowにメールすれば、完成品が郵送されてくるという、非常に便利なサービスです。
実際に100枚規模で、自分で基板を作ってみれば分かるのですが、部品の実装だけではなく、発注や在庫管理の事務も、かなりの負担になります。それらを一切合切任せられるので、PCBAを頼むと、自分で基板を実装する場合に比べて手間が激減します。
現在キットの形で販売しているArduino用ブートローダ/スケッチライタの部品を表面実装部品に置き換え、完成品として販売しようとしています。その基板の量産をElecrowのPCBAに頼んでいたのですが、本日届きました。
基板は100枚頼んだのですが、段ボール箱に入って届きました。
基板は1枚1枚、帯電防止袋に入っています。
ピンヘッダは輸送中に折れないように、スポンジで保護してありました。
スポンジを外してピンヘッダを露出させると、次の様になります。
以前にも、別の基板で、PCBAで表面実装部品だけを実装してもらったことがあったのですが、その時の経験から、表面実装部品をきれいに実装してくれるのは知っていました。
今回はリード部品を含めて実装してもらったのですが、表面実装部品のみならず、リード部品もきれいに実装してありました。中華基板では、ヘッダが曲がって実装されている様な事がよくあるので、心配だったのですが、杞憂だったようです。
半田面を見ると、ヘッダ類が均質に半田付けされているのが分かります。また、フラックスもはんだ付け部に残っていません。半田槽でフロー半田をしたのかもしれません。
なお、基板の数を数えると、きっちり100枚ありました。基板のみの製造の場合、注文した枚数以上に基板が入っている事が結構あるのですが、PCBAの場合は、部品の都合があるので、さすがに多めに基板が入っている事はないようです。
今回のPCBAを発注したのが1月23日で、出荷されたのが3月1日と、1か月以上かかりました。間に春節をはさんでいるにしても、時間がかかっていたので、イライラしていたのですが、基板の仕上がりには満足しています。